
○総合司会
それでは、引き続きまして、「舞台芸術に関する資源と公演の成立」についてのご講演をいただきたいと思います。
最初にお2人の先生方をご紹介申し上げます。
大和滋先生は、現在社団法人日本芸能実演家団体協議会の芸能文化振興部長の要職におられます。また先生は昭和音楽大学の講師もなされておりまして、さらに芸能に関する基本的な諸問題の調査研究にも携わっておられます。共著作としては、「ザ・オーケストラ」、「文化政策概論」などを出版されております。
山本幸治先生は、現在、全国60社のコンサートプロモーターを会員といたします社団法人全国コンサートツアー事業者協会の事務局長の要職におられ、コンサート環境の改善ですとか、あるいは消費者保護、音楽産業業界の他の団体との協力関係を進めるなど、大変精力的に活動されておられます。
以上お2方のご紹介を申し上げました。
それでは大和先生よろしくお願い申し上げます。
○大和
芸団協の大和と申します。ここしばらくの時間おつき合いをお願いいたします。
まず、皆様にお礼をしたいと思います。今ご紹介にもありましたように、芸能団体60団体が集まっている芸団協の事務局をしておりますが、ほかに週1回土曜日に昭和音楽大学というところで音楽芸術に関する経営の問題というか、芸術の社会環境論的な話を毎週やっています。その中で夏休みの課題に、ピアノを弾いたり、バイオリンを弾いたりする生徒ですので、ふるさとに帰って、文化施設を取材してこいというのを課題にしておりまして、ことしは17人、北海道が1館、あとは東北地区で16館、今まで4・5年やっていますので、かなりの館に多分お伺いして、一体どういう運営がされているのかということを調べさせました。その子たちは多分高校時代に吹奏楽団の一メンバーとして、あるいは地域の先生について勉強している子たちで、そういう課題を与えると、帰って調べる。多分皆さんでそういう対話をしていただいた方がいるんではないかなと思います。非常に温かく迎えてくれるところもあるし、たらい回しにされたという報告があるところもあるんですけれども、舞台に立つということを中心に生きている子たちですから、その子にとって、裏がどういうふうに動かされているのかという問題について新たな発見をする。地域の文化施設はこういうところだったんだ。そんなレポートが寄せられていまして、子供たちの目が地域の文化施設に向っていく小さな芽になってくれればなと思ってやっております。今回、マネージメント業界の現状解説というテーマを与えられて、どういうことを話そ
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